ユキノシタの韓国ダレ冷奴
ユキノシタ、あちらこちらで見かけますね。
庭に植わっているよ~という方も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
常緑ですが、4月に入ると緑が生き生きしてとても美しいです。
細くて赤いのはランナーと言って、春になるとこれが伸びて先に小さな葉っぱをつけ、その葉が地面に着くと発根して仲間を増やしていきます。
5月になると茎を伸ばし、白くて小さい蝶のような花を咲かせます。
清楚でとても可愛らしいです。
ユキノシタの葉っぱが食べられると知ったのは何年前のことだったでしょうか。
その頃は主に天ぷらにしていましたが特に癖もえぐみもなく、衣のカリカリとした食感が美味しいなと思うものの、ユキノシタの存在感は特に感じられないというのが正直な感想でした。
引越しのとき、以前の家からユキノシタを移植しました。
今年で2年目になります。
昨年はまだ葉の数も多くなかったのですが、2年目の今年は様子が違いました。
冬の間大人しく地面を覆っていたのが、4月に入ると瑞々しい葉っぱが一斉に盛り上がりはじめ、明るい色合いが見るからに美味しそうなんです。
天ぷらでは存在感がないと思っていたものの、そのあまりの瑞々しさに、もしかしたらユキノシタの美味しい食べ方が他にあるかもしれない・・という気になってきました。
前回の記事で花粉症とリノール酸の関係について書きましたが、そんな経緯もあり頻繁に天ぷらをするのも気が引けていて。「油を使わない or 油少なめ」な食べ方を模索してみることにしました。
家にある野草料理の本を見ると、茹でたものは胡麻、辛子醤油、ピーナッツなど何と和えてもよいと書いてあります。
庭で20枚ほど葉っぱを採ってきて茹でてみました。
そしたら生の時は沢山あるように見えたユキノシタが、火を通すとほんとのほんとに少しになってしまって、おかずになるほどの量じゃなくなってしまうのですよね。
かといって、おかずになるだけの量を採取したら庭が丸坊主になってしまいそう。
で、何か他のものでかさ増ししようと思いつきました。
作ってみたのは白和え。
胡麻を擦って、水切りした豆腐を加え、みりんと醤油で味付けをして茹でたユキノシタと和えてみたのですが。
お味は、う~~~ん、微妙。
ユキノシタの「癖がない」という性格が如実に表れていて、まずくはないけど美味しくもないという料理になってしまいました。
豆腐衣と和える前にユキノシタに下味をつけておけばよかったのかもしれませんが、それで解消されるというものではないような気がします。
茹でたユキノシタってただの葉っぱなんですよねぇ・・・。
小松菜とか、キャベツとか、普段香りがそれほど強くないと思っている野菜も、アブラナ科特有の優しい香りがあって、それが美味しさと結びついているんだなと、この時改めて気づきました。
でもね、ユキノシタ、白和えを噛みしめながらこのしゃきしゃきした歯ごたえがなかなかいいじゃない?!と思ったのです。
だったら、香りを他のもので補って、しゃきしゃき感を生かした料理にしてみたらどうかしらと、翌日こんなものを創作しました。
ユキノシタの韓国ダレ冷奴です。
ニンニク、生姜、長ネギ入りのタレでユキノシタを和えて木綿豆腐にのせました。
これは、大成功でした。
ユキノシタの歯ごたえと対等に渡り合うために、ここは絹ごしではなく必ず木綿豆腐でお試しください。
しゃきしゃき食感とパンチのある香味野菜で箸がすすむこと間違いなしです!
レシピをアップしたので、作り方はこちらをご覧くださいね。
それと、以前載せたぶりのあらで作った「ぶり大根」のレシピもアップしてあります。
ぶりの時期、もう過ぎちゃったかな?!
次の冬に作ってみてくださいね。
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